ビッグデータによる事業創出を行う場合、目的は少なくとも3種に分類される。1つは事業創出機能、2つ目はサービス設計機能、3つ目はデータ分析機能となる。
それぞれの3種の目的と、これに応じた必要なスキルセットを身につけることでビッグデータによるビジネスを成功させることが可能となる。ビッグデータのデータアナリストに必要なものは3つ目の価値の発見というスキルが必要になるが、注目はされないものの、実は事業創出やサービス設計といった目的も同じく重要である。
目的
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事業創出
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サービス設計
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価値の発見
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新たな価値の実現と創出
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需要を満たすためのサービスの具体化とIT化
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分析と洞察からの需要発見
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使命
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仕組みを実現し、新たな価値を実現するビジネスを創り出す。
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把握されたニーズを満たすための具体的なサービスおよびビジネスモデルを検討し、それらをITによって実現する。
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社会やユーザーに対する観察・分析・洞察によって、市場の隠れたニーズを発見する。
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機能
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マネジメント・事業企画
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IT設計
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ビジネスモデル設計
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サービス設計
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データ分析
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フィールド分析
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役割
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新しいITの仕組み創出
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事業創出の完遂
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リソースのアサイン
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ITの設計・実装と実現
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ビジネスモデルの構築と実現
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サービス内容の企画・設計と実現
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顧客や競合データの分析とニーズの発掘
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顧客や現場・市場観察とヒアリングによる課題発見
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必要
スキル
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コスト分析
市場ニーズ把握
ステークホルダ把握
ステークホルダ関係構築
ビジネスモデル立案
ビジネスモデルシミュレーション
ビジネスモデル実現構想
市場動向予測
予測変化対応
未来ビジョン発信
未来ビジョン具現化
説得・感化
リソース調達
外部/内部調整
実行・信念体現
リスク許容
既存価値の破壊
信念継続
無限責任
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情報収集
市場動向分析
現状分析
ニーズ理解
全体像構築
課題発見
改善意欲
活用可能性探求
革新的活用
IT適用
技術限界突破
不可能実現
ニーズ超越
ユーザー共感
理想構築
解決方法探求
転換発想
差別化実現
迅速化実現
市場・社会反応の推察
市場・社会変革志向
具体化実現
新技術創造
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行動観察・理解
情報収集
市場動向分析
現状分析
仮説構築
結果分析
データ解析
ユーザー共感
論理説明
課題発見
改善志向
理想構築
行動変化の想像力
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Source;経済産業省 産業構造審議会情報経済分科会
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