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2011年6月4日土曜日

EasyBitsGO、スカイプの「公式」マルウェアが侵入、削除ソフトを公開

スカイプユーザーの同意なしにインストールを行うマルウェア「EasyBits GO」

 2011年5月末日あたりから全世界のスカイプユーザーに対し、EasyBits GO、なるスカイプ回線を経由して遊ぶゲームアプリが自動でインストールされてしまう騒ぎが起きはじめた。
 EasyBits GOを削除する方法は、日本語では各個人のブログなどで少しずつ公開されているが、マイクロソフトやスカイプから公式な謝罪などはリリースされていない。むしろスカイプの認定した正式なパートナー企業が開発した無料ゲームサービスのアプリであり、悪意あるものではないというアナウンスを出している。
 謝罪を避けたいスカイプ側としては、ユーザーの同意を得ずにソフトウェアをインストールしてしまう、マルウェア的手法を是認した形だ。一般ユーザーとしての観点から常識をもって判断すると、スカイプのこうした対応には疑問を禁じ得ない。

 EasyBits GOなる無料ゲームサービスの削除方法は、当会社から公式にリリースされている削除用ソフトウェアを用いて削除することが可能である。(http://www.easybitsmedia.com/FAQs上に掲載) しかしながら、PC内のレジストリの書き換えが勝手に行われ、また、隠しフォルダ内にEasybitsGoフォルダが隠されているため、EasyBitsGO.exeに関する全てのファイルを削除するには、この削除用ソフトで削除を行い、かつPC内にあるEasybitGoなる名称のファイルをくまなく検索して手動により削除しなければならない。(WindowsXP、Windows7の場合は、C\Programdataという通常では画面に表示されないフォルダ内に生成されている。連動するスカイプやEasyBits GOというソフトが起動している場合は、双方共に終了させる必要がある。)
 注意すべきは、アンインストールを行ってもPC内のフォルダと複数のファイルが残されており、完全に削除し切れるわけではなく、ファイルが保持されたままになっている点も悪質だ。このEasyBits GOようなサードパーティーを十分管理しきれていないスカイプには多大なる瑕疵があるものといえる。
 スカイプは、いわばネットやPCユーザーの「風評利益」によって知名度を向上させてきたが、ユーザーの同意なしにインストールされてしまう悪質な代物を提供するのであれば、マルウェアを拡散させるスカイプという、新たな風評がネットやユーザーによって口コミで伝播し、スカイプをアンインストールするユーザーが拡大するものと考えられる。

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