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2014年11月9日日曜日

2015年は、本格的なモバイルマーケティングの幕開け

 米国における今年のモバイル利用は、デスクトップPCを抜き去りモバイルの割合が全体の60%にまで拡大している。昨年と比較して10%増となった。米国でも世界のモバイル化の流れにようやく追いつき、シェアがNo.1となった。ユーザーの利用時間が、モバイルへシフトしたのであれば、デジタルメディア戦略もモバイル戦略へ寄せた投資をする必要がある。

理由1: 米アップルのApple Watchは、1,500万個以上売れる見込み
 若年層の時計離れが見られる日本では、売れるかどうか不確実なものの、世界にとっては、ウェアラブル・デバイスは現実となり、スマートウォッチというNew-To-The-World製品が新たな市場創出をもたらす年になる。モルガンスタンレー証券のアナリストによるとApple Watchの販売見込み数を3,000~6,000万個と予想するアナリストもいるが、よりネガティブに見積もったとしても、全世界で1,500万個は売れるであろうと思われる。
15,000,000(予測)
800,000(201411月現在)
500,000(201411月現在)

理由2: アド・テクノロジーの躍進
 2014年は、モバイル広告がブーストした年であった。facebookによるとQ2の利益の62%はインフィード(投稿の間に挿入された広告枠)に代表される広告収入で潤っており、その躍進が目覚ましい。




 また、RTB(リアル・タイム・ビッディング) テクノロジーへの激しい投資攻勢と買収が目まぐるしい。RTBProgrammatic Buying(プログラマティック・バイング)は、デジタルマーケティング業界では、今まさに注目されているテクノロジーであり、有名企業が買収により次々と市場参入を果たしている。
主なアドテク企業
買収された企業
Yahoo!
Flurry
Nexage, Jumptap
Twitter
NamoMedia, TapCommerce

理由3: 現在地情報を活用する企業が増加
 現在地情報を利用したモバイル広告である「位置ターゲット広告」が本格化してきている事と、NFC技術を利用したiPhone6端末による支払いサービスであるApple Payとの相乗効果により、ある特定の場所にいるユーザーに対して、特定のスマホ広告を表示させる事で、店舗へのユーザー送客が可能になり、O2O市場が活性化するものと見られる。

理由4: リッチメディアによるモバイル動画広告
 2015年は、画面の拡大したスマートフォンと高速な通信環境(LTE)でストレスのない動画が視聴でき、コンテンツを供給する企業側も、HTML5でサイトを制作することで、今まで困難であった動画や音声コンテンツの制作が簡単にできるようになることから、リッチメディアによる広告が大きく拡大することになる。

理由5: スマートフォンのアプリの利用が大半になる
 Youtubehuluなどに見られるストリームによるコンテンツ再生は、デスクトップPCよりも、通勤時間や移動中、待ち合わせ中等にスマートフォンを利用して視聴する事が多く、アプリを通してコンテンツを見る事が当たり前となってきている。アプリを入れておくと、わざわざブラウザを立ち上げてウェブサイトにアクセスする必要もないため、アプリを中心としたビジネスが大きく拡大するものと考えられる。

本格的なモバイルマーケティングに向けて
 よって、アプリ内のインフィード広告、動画視聴前のプレロール広告を表示させる事で、スマホユーザーを集客し、スマートフォンの位置情報を活用したロケーション・ターゲティング広告で、店舗送客までをカバーする広告のトータルソリューションが出てくるものと思われる。
 また、O2Oによる送客を行わない場合は、せめて集客後のリード情報は獲得すべく、スマホサイトへ誘導して会員登録を促す事や、会員登録後は、アプリによるメッセージ送信や、Eメール戦略により購買を促したり、クロスセルやリピートによるアップセルに結び付ける「マーケティング・オートメーション」が必要になるであろう。
 よってモバイル広告とマーケティング・オートメーションの両輪による施策が2015年にやるべきこととなる。


By秋山尊謙

2012年9月8日土曜日

iPhoneでパワポ!

iPhoneiPadiPodTouchでパワーポイントの閲覧やプレゼンテーションが実現、しか無料。


 クライアント先で会社案内や商品説明などを行う際プレゼンをするが、その際ノートPCを持参してプレゼンを行うのが普通だ。
 ただし、PCの持ち運びは、近年のディスプレイサイズの大型化から、手持ちのバックに入らないほどの大きさになってしまっており、かさばり、しかもカバンの中で最も重量が重い代物だ。更にノートPCを起動させてパワーポイントを開くまでに時間がかかり、クライアントと時候の話などで場をつなぐものの、まだ起動しないということもしばしばある。
 今回新たにリリースされた「SlideShark」というアプリがあれば、ノートPCを持ち運ばずとも、手持ちのiPhoneやiPadでプレゼンができる優れものだ。またこのアプリがあれば、アップル公式のKeynote(マイクロソフトのパワ-ポイント同等ソフト)を購入しなくても、作成したパワーポイント形式の資料そのままで、手持ちのiPhoneiPad上快適なプレゼンをすることができる、という無料のアプリが公開されている。

 もちろんプロジェクターなどに接続するVGAアダプターがあれば、パワーポイントだけではなく、写真や動画、スマートフォンの待ち受け画面もプロジェクターやモニター上に映し出すことができる。
 使い方は至って簡単で、単にiPhoneVGAアダプターをつないで、VGAアダプターをプロジェクターやモニターのVGA端子に接続すれば完了、画面にプレゼンテーション資料を映し出すことができる。
 スライドシャークのアプリを立ち上げてパワーポイントを開けば、iPhoneという小さなデバイスでプレゼンテーションを行うことができる。
 一度アプリで資料をダウンロードしておけば、オフラインでいつでも利用することができるため、ネット環境のない会議室であっても利用可能である。
 パワーポイントのファイル形式はpptpptxに対応しており、無料で最大100メガまでの資料をアップロードすることができるため、約10ページで5メガのスライドをアップロードするとなると、おおよそ200ページ分のパワーポイント資料を手元のスマートフォンで手軽に持ち運べるようになる。プレゼンテーションをするだけであれば、紙印刷の手間や重くてかさばるノートPCの持ち運びから解放される優れたアプリだと言える。



利用手順
スライドシャークアプリをiPhoneiPadなどにインストールし、ユーザー登録を行う。
②PC上からスライドシャークサイトにアクセスし、ログイン。必要なパワーポイントのスライドをアップロード。
③iPhoneiPadでアプリを立ち上げるとアップロードしたパワーポイント資料が表示されるので、それをiPhoneiPadなどにダウンロード。
ダウンロードした資料はオフライン環境でも利用することができるため、1度ダウンロードしておけばネットへの接続環境がない場所であってもパワーポイント資料を開くことができる。
VGAアダプタまたはDigitalAVアダプターなどを用意し、iPhoneiPadなどにつなぎ、VGA端子側をプロジェクターやモニターのVGA端子に接続。
⑤iPhoneiPadなどでスライドシャークアプリを立ち上げて、パワーポイントを開いてプレゼン開始。

注意点
 最新のiPodTouch4iPad3iPhone4Sであれば、待ち受け画面も投影される(ミラーリングされる)が、古い機種ではプレゼン時と写真しか表示されないため注意が必要だ。
 また、VGAアダプターのケーブルは短いため、大きな会場ではVGA延長ケーブルが必要になる。

以下、アップルVGAアダプターの引用文
Apple VGAアダプタを使えば、iPadまたはiPhone 4SVGA搭載のテレビ、ディスプレイ、プロジェクタやそのほかの対応ディスプレイにつないで、アプリケーション、プレゼンテーションやウェブサイトなど、どんなコンテンツでも最大1080p HDの大画面で楽しめます。ビデオミラーリングはiPad 2以降とiPhone 4Sのみに対応します。iPadiPhone 4iPod touch(第4世代)をテレビ、プロジェクタやそのほかのVGA対応ディスプレイにつなげば、スライドショーや映画を最大720pの大画面で楽しめます。ビデオ出力はiPad 2以降とiPhone 4Sで最大1080pで対応。iPadiPhone 4iPod touch(第4世代)では最大720pまで対応します。映画の再生は最大720pです。
Apple VGAアダプタは、Dockコネクタ側をiPadiPhone 4iPhone 4SiPod touch(第4世代)、iPad DockUniversal Dockに、VGAアダプタ側をプロジェクタやディスプレイのVGAポートに接続して使用します。」

By秋山尊謙

2011年12月4日日曜日

欧州最大のストリーミング音楽サービス「スポティファイ(SPOTIFY)」が急成長


 ヨーロッパで誕生した「Spotify」社の音楽サービスが、ついにアメリカでスタートした。アメリカでPCをネット接続していれば1,500万曲もの音楽を、6ケ月間無料で聴くことができるサービスだ。1ヶ月10時間、1曲に月5回までという制限はあるものの、紹介を受けてユーザー登録した月は、いずれも無制限で音楽を楽しむことができるサービスだ。音楽を聴き続けたいと思うユーザーは月5ドル払うか、 iTunesのように1曲ずつ購入する、といった画期的なシステムとなっている。著作権法が非常に厳しい日本発の音楽産業では、こうしたインターネット上での音楽サービスで世界を席巻することはまず無いであろうし、他のアジア各国の音楽産業に大きく溝を空けられて行く事になるであろう。

 Spotify社のマーケティング戦略は、アメリカという新規参入市場において、先ず最初に為すべきこと「顧客の獲得」が至上命題である。初めに取り込んだ顧客から、その家族、友人や知人にまで波及させることができるのであれば、コンバージョン可能な顧客は何倍にも膨れ上がることになる。この点ではSpotify社は成功したといっても良い。
 ヨーロッパでは既に1,000万人以上ものユーザーを確保しているが、新しい市場であるアメリカではどうすべきか。Spotify社は、アメリカでサービスを開始するにあったって、アメリカの一部ユーザーにベータ版のアクセス権を与え、サービスを利用してもらうことで、先ず初めに口コミを形成する戦略を実施した。これが奏功し「Kleiner DSTAccel」といったファンド各社から1億ドルもの資金を集めることに成功したのである。もちろんインフラを整備する資金はこれで整った。
アメリカでのネット音楽といえばPandora社によるインターネットラジオが有名であり、事実上独占市場であった。これ以外のGrooveshark社、Rdio社、MOG社なども存在しているが、いずれも影響力は小さい。ここに、ストリーミングによる音楽サービス事業のSpotify社が新規参入することで、Pandora社にとっても大きな頭痛の種となる。
 アップル社はiTunesという環境の中で音楽をダウンロードするといったクローズド・コンセプトである点で、こうしたストリーミングを主体とした音楽サービスにどのように対峙することになるのか、アップルの閉鎖的な環境内だけでサービスを展開するだけで良いのかどうか、話題のストリーミング音楽サービスといった真逆のオープン・コンセプトに防戦できるかどうかが音楽業界の正念場となる。



By秋山尊謙