LINEのユーザー数とTwitter・Facebookのユーザー数を算出し、それぞれのサービスが、どの程度市場に普及しているのか、下記に比較を試みた。
直近では2013年8月21日に開かれた浦安市でのカンファレンスで、LINEの国内登録者数が4,700万人を達成したという発表がされている。
ここで言うユーザー数には「登録者数」と「MAU: 月間アクティブユーザー数」という2種の指標があり、この4,700万人には実際に利用していない非アクティブユーザーも多分に含まれていることに注意したい。また、世界ではMAU数を用いて定量的に相対比較をするのが主流である。
なぜなら、スマートフォンには既に予め特定のSNSが搭載されている機種もあり、今後益々そのようなスマホが増えることが見込まれるとするならば、アプリ搭載数、ダウンロード数、登録数といった数字を見ても、安易に受け入れるものではないと構えるべきだ。
それでは、全世界のMAU、月間アクティブユーザー数を見てみよう。LINEの登録者数の6割をアクティブとした場合、1億3,800万人となる。これに対して、Twitterは2億人、Facebookは11億5,000万人のアクティブユーザー数が存在しており、グローバル展開をしているFacebookが他のSNSを圧倒的に凌駕している状況がある。
直近では2013年8月21日に開かれた浦安市でのカンファレンスで、LINEの国内登録者数が4,700万人を達成したという発表がされている。
ここで言うユーザー数には「登録者数」と「MAU: 月間アクティブユーザー数」という2種の指標があり、この4,700万人には実際に利用していない非アクティブユーザーも多分に含まれていることに注意したい。また、世界ではMAU数を用いて定量的に相対比較をするのが主流である。
なぜなら、スマートフォンには既に予め特定のSNSが搭載されている機種もあり、今後益々そのようなスマホが増えることが見込まれるとするならば、アプリ搭載数、ダウンロード数、登録数といった数字を見ても、安易に受け入れるものではないと構えるべきだ。
それでは、全世界のMAU、月間アクティブユーザー数を見てみよう。LINEの登録者数の6割をアクティブとした場合、1億3,800万人となる。これに対して、Twitterは2億人、Facebookは11億5,000万人のアクティブユーザー数が存在しており、グローバル展開をしているFacebookが他のSNSを圧倒的に凌駕している状況がある。
Facebook、Twitter、LINEの3つのサービスを100%とした場合、Facebookは74%のアクティブユーザー数を獲得している。
*MAU; monthly active users(月間アクティブユーザー数)
出処: LINE公式ブログ, http://lineblog.naver.jp/archives/22378567.html,
2013年1月18日、Engadget http://japanese.engadget.com/2013/08/21/line-web-2-3000/,
2013年8月21日、登録者数の60%をアクティブユーザーと定義し推計
Facebook投資家情報,
http://investor.fb.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=780093, 2013年6月30日
Twitter公式ブログ,
https://blog.twitter.com/2013/celebrating-twitter7, 2013年3月18日
次に日本国内市場での各SNSユーザー数を比較してみよう。日本国内市場における月間のアクティブユーザー数については、明らかにLINEのユーザー数が上位である。(注: TwitterのみPCユーザーを含むために一律には各社の比較はできないが)
LINEの国内アクティブユーザー数は、全世界登録者のうち2割が日本のユーザーであり、日本のユーザーのアクティブ率を70%とした場合、最低でも「約3,220万人」もの数が存在していることになる。日本では、より多くのユーザーが実際にはアクティブユーザーであるとすると、4,000万人前後存在することになる。
LINEの国内アクティブユーザーシェアは、市場の40%以上を占め、対して全世界でトップであるFacebookの日本国内でのシェアは約20%に留まっており、LINEはTwitterユーザーシェアを超える規模、またはTwitterと同等の規模にまで達している状況であるといえる。
*MAU; monthly active users(月間アクティブユーザー数)
出処:LINE公式ブログ,
http://lineblog.naver.jp/archives/22378567.html, 2013年1月18日、Engadget http://japanese.engadget.com/2013/08/21/line-web-2-3000/,
2013年8月21日、日本国内登録者20%、国内MAUは70%として推計
Socialbakers,
http://www.socialbakers.com/facebook-statistics/japan, 2013年3月30日
Semiocast,
http://semiocast.com/en/publications/2012_01_31_Brazil_becomes_2nd_country_on_Twitter_superseds_Japan,
2012年1月31日
こうした国内の状況を見る限りでは、LINEの月間アクティブユーザー数は、他の大手SNSと同等レベルにまで日本国内に普及、浸透しており、消費者との接点を持つSNSメディアとしては大手であると言えるレベルにまで達している。
また、LINE登録者数の推移をまとめてみた。この図が示すところは、LINEのプレスリリースでも強調されている通り、サービス開始の2011年6月から2013年1月までの1年7ヵ月という短期間で、1億人をスピーディーに獲得したという点でFacebookよりも急速に登録者数を伸ばしたということを意味している。2013年8月には登録者数が2億人を突破しており、国内での浸透が急速に進んでいるのであれば、これから本格的に海外市場へも進出することにより、遅かれ早かれ規模においても大手SNS企業群と肩を並べるにまでの規模に達するものと想像できる。
しかしながら、注意すべきは、シェアの高いスペインを除くヨーロッパ、特に英独仏といった主要国では、なぜ受け入れられないのか、どう攻略するのか、また、北米特にアメリカといったSNS先進国での普及をどのようにして促進するのかが見えない限り、海外でのユーザー数獲得にはそろそろ限界が生じるものと懸念される。このまま新興国のみへの普及促進を期待するしかなくなるであろう。
出処:LINE公式ブログ, http://lineblog.naver.jp/archives/22378567.html, 2013年1月18日、Engadget http://japanese.engadget.com/2013/08/21/line-web-2-3000/, 2013年8月21日から試算
By秋山尊謙
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