グーグル プラスとフェイスブック比較
米グーグルから、Google+(グーグル プラス)がリリースされている。グーグル プラスとは、2011年6月28日に発表されたGoogleのソーシャル・ネットワーク・サービスだ。
米Facebookを明らかに意識したメディアで、業界大手のFacebookに正面から参戦した形だ。Facebookは2006年9月26日から一般向けに公開されているため、ユーザー数は世界規模であり、圧倒的な登録者数を誇る。そのユーザー数は世界で「約7億2千万人」を超えており、日本でのユーザー数は「371万人」を誇る。(2011年6月現在)
グーグルとしては、今からこのような大規模なユーザー数を獲得するのは無理な話であり、Facebookという市場支配に対して、新規参入で巨大な牙城を崩すには大きなリスクが伴う。ユーザー数確保に単純に帆走するのであれば、事業として意味がないものに陥ってしまうであろう。(ちなみに日本のFacebook普及率は同時期で3.15%)
Source; Socialbakers
現実的に考えてFacebookの単純なフォロワーとなるのではなく、自社開発サービスを利用してみせ、ユーザーの心に響く「価値」のあるアプローチをすることで、新規ユーザーを確保するのが得策だ。価値とは、検索エンジン・Gメール・ウェブ写真アルバム・ユーチューブ・ブログ・グーグルマップといった総合コンテンツを多数保有している強みを十分に活用し、差別化ができる自信があるからこそ、このようなまだまだ成長途上の7億2千万人強という市場へ参入したものと考えられる。
当面は、インターネット業界の大手グーグルが、新規参入でアクイジション(新規顧客開拓)攻勢をかけるのに対し、Facebookとしては、ブランド・リテンション(ユーザーの保持)が大きな課題となるが、グーグルはその豊富なアプリケーションやコンテンツによって、徐々に浸透を図り、メールや写真・動画などをすべて連携させることで、グーグル プラスに誘導する展開になるものとみられる。
By秋山尊謙
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